これまで5ヶ月間、アメリカのボルチモアに住んでみて体験した危険そうな体験をまとめてみる。

どこもかしこもWeedの匂いがする。

ボルチモアでは、なにもない普通の交差点や、ダウンタウンまで移動していればどこでも臭うあの特有のweed(マリファナ、大麻)の嫌な臭い。
道で隣をすれ違った人が吸っていると、さすがにびっくりする。日本で歩きタバコをしているかのように
weedを吸ってハイになるのは、さすがにありえないだろーと思ってしまう。

不思議とweedと言うと犯罪感がなく、大麻と言うと犯罪感を感じる不思議な言葉。
コカインの首都と言われるボルチモアではweedなんて誰も気にしないのが普通。
日本だとありえない、普通の人は一度も嗅ぐことのない臭い。

ボルチモアは”Baltimore Is the U.S. Heroin of Capital”と呼ばれる街らしい

コカインの首都とアメリカで言われるボルチモア。
その現状はNetflixのドキュメンタリードラマのDope(ドープ)で見ることができる。
ボルチモアで売られているコカインは、オピオイド(医療用の純度の高いヘロイン?)が混ぜられるため、od(オーバードス、急性薬物中毒)になる確率が高く、
高い幸福感を得る一方でその買ったドラッグに命の保証はないのが特徴らしい。
オピオイドがそこまで流通する原因として、数年前の暴動の時に薬局が襲撃されたのが原因だと思う。

ドラマでは、日頃見るような雰囲気の建物が多く出ており(同じ建物ではない)、親近感を覚える。
ドラマでは夕方に麻薬を取引していると売人が言っているが、その時間は大学にいるため
「あ、売人が取引してる!」という現場を目撃したことはない。

基本的に取引があり、危ないのは、ボルチモアのPenn stationを中心としてその西や東側。
普通の日本人(もちろん現地の人も)まったく用事がないので立ち入らない地域。

西や東側には、交差点の上に信号機などと共に、青色のランプがついた監視カメラが設置されている。
青いランプは、ドラッグの取引を監視するため、抑止するために監視カメラが設置されているぞと言うサインだと現地の人が言っていた。

ジョンズホプキンスの医学部キャンパスは南東部でキャンパスの周りはスラムに近く歩きづらい場所
他の学部は北部にあり、比較的安全。しかし少し北東に行くと悪名高いYork Roadがあり、その辺りは危険地帯。
自分の家もYork Road沿いにあり、周りの人に危険だから引っ越した方がいいといつも勧められる。

1日に3回は緊急車両のサイレンの音を聞く

York Road沿いに住んでいることも原因だと思うが、日本でありえない頻度で緊急車両のサイレンを聞く。

その中には、ドラッグによるodも含まれているんじゃないかと思っていて、さすがボルチモアだ、といつも思ってしまう。

夜は家の前など200mおきに警察車両が止まって警備をする

ダウンタウンの夜は危険なので、特に危険な地域(犯罪が多発する地域?)には結構な頻度で警察車両が止まってランプをチカチカさせている。
その頻度の高さは日本では考えられない。

危険な地域のバス停には夜は警察車両が止まって襲われないように治安を維持

1つ上の話とかぶるが、バス停を警察車両が警備するのも日本では考えられない。
しかし、そのバス停に立って見ると、その意味がわかるかもしれない。

歩いてるのに前に進めてない人

夜に家の近所での体験。同じ歩道をこちらに向かって歩いてきているおじさんがいたから歩きながら見てると、
近づいて気づいたのは、歩こうと足を前に出しているが、まったく進めておらずその場でフラフラ足踏みをしている。

目も何かおかしい感じだったので、確実にハイになってるなとわかってしまった。

衝撃的すぎて動画を撮りたかったが、トラブルに巻き込まれないために1秒でも早くその場を立ち去りたかったので、すぐに家に入った。

夜中の道路の中央線を叫びながら歩いているカップル

これも家の近くの話。夜歩いていると、前の方でFワードを叫んでいる人がいて、危ない人がいるなーと思っていたら
叫んでいたのは2人のカップルで歩いていたのは、道路の真ん中の中央線の上だった。

往来する車もびっくりしてスピードを落として避けるが、夜に道路の真ん中を歩くのは自殺行為である。
この人もハイになってそうだな〜と思いながら、見える範囲までは車にひかれないか見て、帰宅した。

夜中に家に押しかけて小銭くれと言う見知らぬ人

つい2日ほど前の話。
夜の11時すぎに、たまたま家のリビング(住人のシェアスペース)でゴロゴロしていると、いきなりドアを強く叩いてくる人がいた。
普段なら時間も遅いので無視するが、家をシェアしている人の名前を叫んでいた。

しょうがないのでドアを開けると(本当は絶対に開けてはダメ)
そのシェアしている住人に会いたいそう。しかし、いないのはわかっていたのでいないと言うと
舌打ちをして、その場で僕に、「小銭持ってない?(Do you have change)」と言ってきた。
最初は意味がわからなかったが、お金を要求しているのがわかったので、いま持ってないと言うと家から出ていった。

あとで帰宅してきたその住人に上のことを話してみると、そんな人は知らない。危ないからドアを絶対に開けるべきじゃないと注意された。

ただでさえ危険なボルチモアでは夜は知らない人はドアを開けるべきではない、ということを今後気を付けないといけない。

アメリカは貧困者を中心に、お金くれ、と言われることは頻繁にあるけれど、強要はしてこない。
あくまで無い、持ってないと言い切れば問題はない。その辺はアメリカの寄付の文化(キリスト教も関係あると思う)に関係していて
隣人に施しを与えるのが普通のアメリカでは、無いといえば無いで信じてもらえる。そんな文化から強要はしてこないんじゃないかと思う。

またネタがたまったら(気をつけていても溜まってしまう)このような記事も書く。