壁を登っていて気づいたクライミングのコツを紹介。

どのグレードまで登れると初心者の卒業かわからないけれど、いまでも基本的な習慣、動作等できていないことや、気づいて修正しようとしていることがあるので、まだまだ自分は初心者である気がする。

ボルダーのV4やトップロープの5.10以上を登る際にカベを感じ、以下のようなポイント・こつを気づいたり、指摘してもらって
さらにグレードが高い登れるルートが増えたので、けっこう大きなポイントだと思う。
まだ自分で習得できていない内容もあるので、そこはこれからV5, 5.11b以上登るときに重要になるんじゃないかと思う。

気づいたり、反省することもあるのでここにまとめる。

目次

少しはできるようなったこと

どんなホールドでも取れるという意識・気持ちが重要

かなり遠くにあるホールドを飛びついてとる場合など、ホールドを掴んではがれず持ちこたえられるかどうかは、気持ちの問題である気がする。
飛びつくホールドをしっかりとよく見て、いろんなことを考える心を無にすることが重要。少しでも「取れるかどうか不安」という心に揺らぎがあるとだいたい取れない。

先日、V4のジャンプしてスローパーを取るルートをトライしたところ、上記の「気持ちの持ちよう」の違いで完登できたので、これから取れるかわからないようなダイナミックなホールドを取る場合は気をつけていきたい。

静的なムーブを開始するときに意識的に息を吐いて止める

静的(スタティック)に次のホールドを取りに行く場合、保持しているホールドが悪かったり、体の体勢が悪いと、いつも通り手を伸ばすとその小さな動きで体が壁から離れてしまう場合があった。
そんな時は、保持してる手と体をロックして、息を吐きながら、もしくは息を吐ききったタイミングでゆっくりと体を伸ばしていくと、うまく取れる気がする。

ホールドを取りにいく手と同じ側の足にできるだけ体重をのっける

右手でホールドを取りに行く時、右足を先にあげる(右足を高い位置に持っていく)ことを心がけていたが、実際に重要なのは、手と同じ側の足に体重をのっけること。
同じ側の足を高くあげることは、あげることで自然と重心がかかるからそのようにしているだけなので、重要なのは、ホールドを取りにいく手と同じ側の足に重心をのせること。

(どうしても同じ側の足に重心をのせられない場合は、フラッギングをするのも1つの方法。)

同じ側の足の位置を決めるときは、しっかりと体重をのせられるように、足をグリグリ、もしくは優しく載せ替えても酔いが、足をおくポイントを決めた後は、ゆっくりでも良いから、手を伸ばす前にしっかりと可能なだけ体重移動をしたほうがいい。

登れないときに要確認のこと

静的なムーブ時にホールドを取らない手を低い位置で保持する場合は体に近づけロックする

基本的には「肘が上がる」ようなホールドの保持をし続けるのは良くないが、次にとるホールドが高く、一方で高い悪いホールドに足を置く必要がある場合は、どうしても腕を伸ばしきれない「肘が上がった」状態で次のホールドを取ることがある。
可能な限りその保持している手を体に近づけることで、腕や肩以外の背中などの大きな筋肉を使うことができるので、「保持している手を体に近づける」ことが重要なんじゃないかと思う。

まずそんな状態にならないことが重要であり、しっかりと保持した手を伸ばしたままダイアゴナルやダウンニー、ランジで取っていくべきだが、
重心をかけるべき、取りに行く手と同じ重心をかけるべき足のホールドが悪い場合、オーバーハングを超える場合は、上記のように静的に体をロックしてゆっくりと取る必要があることもあると思う。

これから改善すべきこと

三点支持で1つのムーブごとにレストを入れる

特にロープクライミング で一番重要なことだと思う。
片手を伸ばし、両足でしっかりとバランスが取れる体勢を作ることで、体が壁から離れる。これによって、落ち着いて自分の周りのホールド、そして次のホールドを探し確認できるので重要。また、しっかりと呼吸を整え、チョークアップをすることもできる。

可能ならリード女子のトップ選手キム・ジャイン選手のように1手ずつ、片方の足がスメアリングでも良いので綺麗な3点支持をして、次にホールドに出す手を体の下に下ろしてレストし、チョークアップする方法が良いと思う。理想。

いきなりこのトップ選手のような登り方はできないので、
練習の初めに1、2本ほどグレードを落としてアップとして登るときに、上のような1手ずつ3点支持をして、ゆっくりと登るクセをつける練習をしていきたい。

ポイントを再度まとめると、
- 片手と両足で綺麗な三角形の三点支持を行う。この際、保持する手は伸ばしてリラックスし、片足がスメアリングになっても良いので、綺麗な三角形を作るように三点支持の体勢をとる - 三点支持では、保持していない次にホールドを取る手を下ろし、レストをする。同時に深呼吸を行い、チョークアップも行う。 - 三点支持で腕を伸ばし、足は適度に曲げているはずなので、体は壁から離れている。このタイミングで次に重心をかける足のホールドと、次に手でとるホールドをしっかりと確認することが重要。

現状はこんな感じかな。
また何か気づいたことがあれば書いていきたい。