クライミングのグレードは絶対的なものではなく、主観的な要素が強そうなので、
ホームジムの基準においてグレードごとに登れてるクライマーの割合をまとめてみる。

今後、その割合を元に他のアメリカのジムのグレードの違い、また日本のジムのグレードとの比較をしたいと思うので、
まずは2ヶ月通ってみてだいたい常連の顔も覚えたホームジムをまとめてみる。

日本とアメリカのグレード表記の違い

ボルダリングは日本とアメリカで表記が異なり、リードクライミングは同じ表記を使っている
ボルダリングの対応表を以下に引用する。

グレード比較表より引用。

いまのボルダーのV4がほぼコンスタントに登れているので、日本の2級は1日でだいたい登れるレベルなのかもしれない。
トップロープは5.10dまでコンスタントに登れているが、日本でも同じくらい登れるのだろうか…

ホームジムでグレードごとに登れている人の割合

ジョンズホプキンス大学には、ボルダー壁、トップロープ壁があり、この2ヶ月で見てきた様子からまとめる。

ホプキンスのボルダー壁

V0からV6までのルートがセットしてあり、V7は1つあるかないかくらい(雲の上の話で確認したことすらない)。
初めての人が初日に登れる難易度のルートは(V0からV3の中で)2つか多くて3つくらい。

V6(1級の難しめ)をいくつか登れる人は知っている中では3人、そのうち1人は女性。
V5(1級の簡単め)を一通りコンスタントに登れる人は、V6クライマーを合わせて5人くらい
V5をいくつか登れる人は、8人くらい
V4(2級)をコンスタントに登れる人は、僕を含めて10人くらい

V3からV0はほぼ同じレベルなので、1日に30人くらいきていると28人くらいはこのレベルをトライしている。

ふと気づいたけど、アメリカに足自由の課題はどこのジムでもまったくない。
なぜだろう。登れなくてもいいから最初から体の動き覚えろや!ってことだろうか。

ホプキンスのトップロープ壁

5.7から5.12cまでのルートがセットしてあり、5.7と5.8は4個、5.9が5個、5.10(a-d)が8個、5.11aが3個、5.11bが1個、5.11cが3個、5.11dが1個、5.12a以上が4個くらい。 5.9になるとムーブや体重移動を意識する必要があるので、ボルダリング同様初心者向けのコースが少ない。

5.12a以上を登れる人は3人いるようで、2人はアジア系の人(5.12aの完登を見た)、もう1人は女性(と聞いた)。この女性は5.12a以上も含めてジムのルートを全て登れるらしい(むしろ地獄のように難しそうな5.12a以上をルートセットしたとか)。ボルダーでV6登れるのも同じ女性。

5.11dをトライしている(or余裕で登れる格上の)クライマーを含めて5人。
5.11cをトライしている()人は7人
5.11bをトライしている()人は10人
5.11aをトライしている()人は僕を含めて13人くらい
5.10(a-d)をトライしている人はけっこういる。

5.11b以上をトライしている人は1日に40人くらいきていると、3か4人くらい
5.11a以上をトライしている人は、6か7人くらい
5.10d以下をトライしている人は、残りの35人くらい

トップロープでも、足自由はなく、5.8くらいからハングを超える課題が出てきて5回くらいは来てないと越えられないレベル感。

ジム間のグレードのつけかたの考察

ボルダーに関しては、アメリカで行ったところだとどこも同じようなレベル感。アメリカのボルダーは端っこに設置され、ガチな人だけ集まっているイメージで接待レベルのグレード盛りはない感じ。

トップロープに関しては、ホプキンスは他と比べてグレードが3以上難しい。
ホプキンスで5.11aをコンスタントに登れ、5.11bを苦しんでいる人くらいだと、他の(一般人が使う民間の)ジムで5.12aかさらに甘いところだと5.12bまでその日のうちに登れるレベル感
なんとなく、ホプキンスは(無料で毎日)登れる学生がこんなもんだろとグレードをつけるから難しめ、他のジムだとトップロープがジムのメインで、子供から老人までお金を払って利用しているので接待レベルのグレードづけが行われているんじゃないかと思う。

早く帰国して日本のジムで常連になって他の人を観察してみたい。
その前にホプキンスで5.11dまで登りたい。