アメリカの危険な場所の見分け方
ボルチモアで学んだアメリカの治安の悪い場所の見分け方、気をつける場所についてまとめてみた。
ボルチモアや周辺都市の治安の悪さ
アメリカや世界の危険な都市ランキングで上位にランクインするボルチモアに住んで5ヶ月。
その治安の悪さを説明している記述はネットにたくさんあり、
ボルチモアは、アメリカの治安の良い都市ランキングで29都市中23位、治安の悪い都市ランキングでワースト7位に入ってしまう、あまり治安の良くない街です。 http://ryugaku-kuchikomi.com/blog/baltimore-safety
アメリカの最も危険な16の街と、街を体現する若手ラッパーたち。
http://raq-hiphop.com/post-1401/
では、その16の街にランクインしている。
アメリカに行くなら、避けて通るべき危険な都市25
http://karapaia.com/archives/52198336.html
では、7位にランクインしている。
隣の大きな都市のワシントンD.C.やフィラデルフィアもランクインしているのが気になるところ。
行ってみて感じたのは、どの都市も観光地は日本の安全感覚のまま観光しても安全ということ。
移動するときに、Uberを使えば問題はほぼ起こらないでしょう。
しかし、住むとなると話は別だと思う。
観光地の高級なホテルに住み続けるわけにいかず、危険な地域を歩く場合もある。
いまのところ、事件に巻き込まれたことはなく楽しく過ごしている。
こっちに来てから、現地の人から教えてもらったり、自分で気づいた
アメリカで事件に巻き込まれない方法、つまり自分の身を守る方法をここに書く。
アメリカの危険な場所の見分け方と気をつけること
まずリストで書き出し、それぞれその理由をあとで書く。
- 一人で外で行動しない。
- 夜、日が暮れてからは絶対に歩かない。
- 人が歩いていない道・通りは歩かない。
- 店や家の窓に鉄格子がはまっているところは危険。
- 落書きのあるところは危険。
- ゴミが落ちている場所は危険。
- 周りに自然を感じない、住宅街は危険。
- 近くにliqur shopのある場所は危険。
- 近くにMacDonaldやケンタッキー(KFC)のある場所は危険。
- crimemappingのwebサイトを見て、街の危険な場所を把握しておく。
- 現金は外で絶対に見せない。
- 歩きスマホをしない。
一人で外で行動しない。
これは、一人で行動していると、背後にスキが生まれてしまったり、すぐに助けを呼べない点から良くありません。
可能なら誰かと2人以上で行動する方が良い。(特に初めて歩く場所など)
夜、日が暮れてからは絶対に歩かない。
一番重要なことです。これさえ守っていれば事件に巻き込まれることは少ない。
夜に移動する必要がある場合は、車を使うべきで、持っていないなら絶対にUberを使うべき。
お金をケチるより、命の方が大切なので、夜は歩かない。もちろん自転車なんて乗っている人はいない。
人が歩いていない道・通りは歩かない。
人が歩いていない通り(特にダウタウン)は、ドラッグ(麻薬)の取引に使われることが多い、また犯罪者が襲いやすいので、歩くときは道の前後を見渡して人が他に歩いているかどうかを確認すべき。何人か人が歩いている場合は、女性やグループの後ろを歩くと危険度が下がる。
まず、アメリカでは歩くこと自体がありえないので、悪いことは言わないので自分の車かUberを使うべき。
店や家の窓に鉄格子がはまっているところは危険。
店や家はその場所に長く存在するので、その場所の危険性を表している。店や家の特に1階部分の窓や扉に鉄格子がはまっている場所は注意すべき。
住んでいる家の隣のブロックのコインランドリーの写真。
窓には全て鉄格子がはまっており、入り口の窓ガラスは割れている。
さらに上下水システムが壊れて、道路が水浸しになり、そのまま凍りついている。

落書きのある場所、ゴミが落ちている場所は危険。
建物の壁に落書きがある場所や家の前、歩道にゴミが落ちている場所は、危険な地域である場合が多い。その理由は、犯罪に関わる人々のナワバリを示すためにペイントしていたり、そのような人々が近くにいる可能性がある。
ゴミが落ちている場所は、ゴミを道に平気で捨てる人(日本人だとありえない感覚)が歩いている、車を止めている場所であり、同時にその通りに住む人も同じような人である可能性が高いので、近づかないほうが良い。

周りに自然を感じない、住宅街は危険。
貧困層の家には木や芝生などが少ない傾向があるので、歩くなら自然を感じる場所・通りが良い。
危ない通り

安全な通り


近くにliqur shopのある場所は危険。
ボルチモアのあるメリーランド州はお酒・アルコールを販売できる店が決まっており、grocery store(スーパー)やSeven-eleven(コンビニ)には基本的には売っていない。liqur shopはお酒を売ることができる専門店で、その地域の雰囲気にあった外見や店内の雰囲気をしている。
しかしながら、犯罪に関わる人々や、(アルコールや薬物)中毒者などが周りに立っていたり(座っていたり)するので、必要以上に近づかない、近くに住まないほうが良い。夜は絶対に近づいてはいけない場所の1つ。
近くにMacDonaldやケンタッキー(KFC)のある場所は危険。
MacDonaldやKFCは、物価の高いアメリカでは日本以上に安価に食事ができる外食店であるため、それらの外食店がある場所は、そのターゲットとなる貧困層の客(地域の住人)が多い傾向がある。そのため、それらの店がある周りは、犯罪率が高い傾向がある。
昼ならましだが、夜は近づかない方が良いし、絶対にその店がある通りを歩いてはいけない。
crimemappingのwebサイトを見て、町の危険な場所を把握しておく。
crime map https://spotcrime.com/ を使って、自分の家の周りやその都市の犯罪の分布を事前に確認しておくことで、危険な場所を避けることができる。
以下に2017年11月某日のボルチモアの犯罪の分布図を載せる。
ボルチモアの中心部の1日か2日間の犯罪一覧

shooting(発砲事件)のみ表示(1ヶ月間くらい)

ボルチモアなら、Penn Stationを中心にして西側と東側が危ないことが画像からわかる。
※他の都市はここまで犯罪が起きていない。図の中に1つもアイコンが無いことが普通。
現金は外で絶対に見せない。
もともとアメリカでは現金で買い物することがないので、現金はできるだけ持ち歩かない方が良い。
現金は奪われる可能性があるので、持っていることを周りの人に知られてはいけない。
例えば、車の中なら、窓より下で出すをすべきだし、イスに座っているなら足の間、人のかげで出すべき。
一方で、銃やナイフなどを突きつけられて強盗される可能性があるので、誰かに襲われ命の危険がある場合に備えて、 10ドルや20ドル(1000, 2000円くらい)ほど現金をさっと手渡せるように用意しておくのは良いと思う。
歩きスマホをしない。
歩きスマホをしているとそのまま、ケータイを強奪されるので、
歩きスマホは絶対にしないほうが良い。
2018年2月4日時点でまとめてみたが、他にもポイントがある気がする。
何か思い出した場合、気づいた場合はここに追記するかもしれない。
※ 危険な場所では写真を撮れないのであまり載せていないが、後日写真等追加するかもしれない。
命が一番重要なので、守れるように準備をしておくべき。
また、事件に巻き込まれても大変なので、アメリカに住む予定の人は
日本とアメリカの治安は全く異なる。その違いを理解して、危険を察知する能力は身につけておくべきだと思う。