アメリカに留学して5ヶ月が過ぎようとしているいま、趣味と呼べるのは、クライミングになった。 アメリカでクライミングをして気づいた日本との違いを書いてみた。

アメリカでクライミングをやる気になった

アメリカのジョンズホプキンズ大学に留学してから、クライミングを始めた。
楽しすぎて、いまは週3で登っている。

これまで日本(東京)では、不定期に3、4回くらいボルダリングジムに行ったことがあり、
初心者が登れそうな部分を何度か登っては、それから1週間筋肉痛で苦しむというサイクルを繰り返していた。「ボルダーしたことがある。」と言える程度だった。

そのとき続かなかった理由を考えると、

であったような気がする。

アメリカに来てから、仲の良い友達がトップロープクライミングをたまにする人で
ちゃちゃーと車でジムまで連れて行ってくれたので、週末に登るのが楽しみになった。

アメリカと日本のクライミングの環境の違い

初めてアメリカのクライミングジムに行った時、アメリカで「クライミング」というと、メインはロープクライミング(トップ・リード)であることに驚いた。
また、男女の比率が同じくらいであることも驚いた。
あとは、子供の誕生日パーティーがクライミングジムで開かれて、20人くらいの小学生くらいの子供達がパーティーを楽しみながら、クライミングを楽しんでいる姿も興味深かった。

アメリカでは、
子供の頃から、クライミングは娯楽のひとつであり、様々な年代の人が休日に楽しむスポーツであると感じた。

(5年住んでいた)東京では、ほぼクライミングといえば、ボルダリングであり、
むしろロープができる設備があるジムの方が圧倒的に少ない感じがしていた。

(ちなみに生まれ育った広島では、クライミングという言葉すら聞いたことがなかったし、体験したことがある人は周りに皆無だった。)

東京で最寄りのクライミングジムだったランナウト(西国分寺駅)は行った中でゆいいつ、ロープの設備があった。しかし、ロープを使うとなると、特別、難しい気がして、一度もトライすることが無く、ボルダリングのみ体験していた。

その理由としては、 - なんかロープ使うから難しそう
- ロープの方が料金が割高で、よくわからんのに差額のお金払ってまでやるのもなぁ…

という感じだったと思う。

当時は、シリアスな雰囲気でもくもくと登る雰囲気が好きになれなかった。

上記をまとめると、 日本と違って、アメリカにはロープクライミングもボルダリングも等しく扱われ、男女年齢関係なくスポーツを楽しむ環境があるということがあった。

僕はアメリカのクライミングジムの雰囲気が雰囲気が好きだ。

よく行くジム

アメリカでよく行くクライミングジムは、2つある。

Earth Treks

1つ目は、Earth Treks( https://www.earthtreksclimbing.com/ )で
かなり大きめの体育館くらいの大きさの施設であり、ロープは5.6から5.12dくらいまでそれぞれ4本ずつくらい用意されている。ボルダリング は5面くらいある。
一番驚いたのは、子供専用の(そこまで高くない)トップロープの壁が普通のロープの壁と同じくらい別に用意されていることである。
スペースに余裕のあるアメリカだからできることだと思うが、このような工夫が人々の日常にクライミング を根付かせるポイントなのかなーと思った。

料金に関しては、
1日利用が22ドル(2300円くらい)
シューズ・ハーネス・ビレーデバイスのレンタルセットが11ドル(1200円くらい)
なので、おそらく日本のジムの方が安い。

普段は次に説明する大学の壁を登って、大学が使えない期間や、
グレードの甘いここで自信をつけるためにたまに登りにいく。

体感で、ホームの大学の壁と3つくらいグレードが違う。
(例)
ホプキンス10a -> Earth Treks 11a
ホプキンス11b -> Earth Treks 12a

ジョンズホプキンズ大学の大学のジムの壁

いま週3で通っているのが、留学先のジョンズホプキンズ大学の壁である。

ホプキンスの学生ならトップロープ壁もボルダーも無料で使えて、
シューズのレンタルは1ドル(100円くらい)だが、学生が大学の施設を運営していることもあり、実際のところ無料。
大学に雇われている人(ポスドク・教授・従業員)とその家族は年間1万円くらい?でクライミングの壁まで揃った豪華なジムが使いたい放題である。

壁では、様々な人種の同じ学生がたくさんいて、洋楽の最新のPOPが大音量で流れる空間で、
英語を使って和気あいあいと話し、完登したら近くの人とハイタッチするような雰囲気である。

最初はビレーパートナーがいなかったので、ボルダーのみここでやっていると、
たまたま日本人ポスドクとボルダー壁で出会い(キャンパスに日本人は5人もいない)、
当時僕がホプキンスでV2を楽しんでいた(パンプしながら苦しんでいた)ときに、
その人はホプキンスでV5, 5.11aを登っていたのでムーブを教えてもらっている間に
意気投合して、今では週3でビレーパートナーをしている。

たまたまではあるが、 ジョンズホプキンズ大学に留学したことで、クライミングが無料、歩いて5分の立地、一緒に頑張る仲間を見つけ、バンプも少しは耐えられるようになり、
日本でクライミングを続けられなかったであろう理由

を全て満たした感じがする。

もともとは、Earth Treksでトップロープを体験したことが
事の始まりで、連れてってくれていた友達には感謝している。

恵まれた環境にいるので、これからもどんどん登っていきたい。